NGワード「がんばって!」「できた?」「勝った?」etc
授業でいつも「答えは大事じゃないよ。わからなくても、そのうちわかるようになるから。楽しく絵を描くことが大切なんだよ。」のようなことを話します。写真の解答は1年生の男の子のものです。2週にわたって描き上げました。途中問題のことを忘れているようにも見えました。どうですか、この子は問題を楽しんでいると感じられませんか。答えを大切にする子は5分、10分で終わらせ「先生できた。」と言って持ってきます。5分、10分で終わらせることができる能力は将来には役立ちません。この子は1時間前後の時間をかけています。楽しめるだけでなく、深くじっくり考える力も養われています。今後も楽しみです。
本題です。この絵を描くのに親御さんの声掛けが「がんばって!」では描けないでしょう。頑張ったら楽しめません。話すなら「楽しんで!」のような言葉がいいですね。「がんばって!」では、「今日は正解したよ。」「今日わからなかった。」と報告するような結果を重視することになるリスクが高いです。「がんばって!」と「楽しんで!」は真逆な言葉にもなります。取りようによっては、「楽しんで!」の声掛けを否定することにもなります。更にこの声掛けは勉強嫌いへ導くことも多くあります。「がんばって!」の使い方は難しいです。
小さい頃は嬉しいことは報告してきます。話したくないことは話さないこともあります。それなのに聞かれれば、話したいことであれば喜んで答えますが、話したくないことを聞かれれば嫌々答えます。そうしていると段々嬉しい話でさえも話さないようになってきます。子供の成長を楽しみたいのであれば聞かない、もしくは上手な問いかけが必要です。
うーたんキッズの授業に限らず運動会、テスト、その他習い事などで、結果が大切だと思わせる言葉、「がんばって!」「できた?」「勝った?」などの言葉は使わない方がいいでしょう。どうしても聞きたいときは個人に対しての質問ではなく、「今日はどんなことをやったの?」のような全体に対する質問をお勧めします。子供の気持ちになって関わっていきましょう。
私は間違いがないよう基本聞かないようにしています。全体に対する質問でも、私が質問する前に既に妻が子供に聞いていたら、時には子供が「また同じことを話すの面倒だな。」と感じることがあるかもしれないので、聞くことを避けています。聞かなくても成長は十分感じられています。そのおかげか比較的に悪いことしたことも話してくれます。大きくなっても話してくれることは嬉しいことです。聞かない、怒らないは正解だったと思っています。
2021年09月18日 23:51