文章題専門算数教室|BISA(武蔵野市吉祥寺)

『楽しむ力』『問題を解決する力』を身に付ける、文章題専門お絵描き算数教室です。

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子育てについて

現在子供たちの育ちについては、考えることが苦手・我慢ができない・人との関りが苦手・運導能力の低下様々な課題が指摘されている環境です。授業も聞くことができない子どもも多く、授業が成立しないと先生や親御さんから聞くこともあります。
加えて近年の子供たちは多くの産業に囲まれ、多くの習い事に参加・楽しいテーマパークでの遊びと知識は増えているものの、これは教えてもらっている、楽しませてもらっている受け身的なものが多く、自分の考えを持ち、更に自分の考えを工夫する時間が相当に少ない状況です。
 
目先の学力・進学・就職・友達の学力のことばかりに振り回されている親御さんが多いと感じています。近年では学歴のある人の犯罪が増えているのは確かです。今年のニュースの1つに国立大学の大学生のサークルの学生が旅館を壊すなどの迷惑行為をしたものがありました。その学生たちの親御さんはまさかうちの子がと思ったことでしょう。学習問題を解く方法は身に付けていますが、考える力が身に付いていない。幼少から知識を付ける習慣ができていると、考えずに知識を使う習慣も身に付きやすく、知識のないものはわからないという結果になるではないかと思います。
 
では、子供たちをどう導けば良いのか。自分の考えを持ち、その考えを工夫する時間が少な過ぎる子どもたちには、それを補う勉強方法・習い事を考える必要があります。
内容だけでなく指導者も選ぶ必要があります。答えを教える指導者は疑うべきです。少し遠くても考えることを重視する良い指導者から学ぶことをお勧めします。
 
私は算数に関しては単純計算問題を習い事にすることを完全に否定しています。単純計算問題は直ぐに答えがでないと「わからない」という子供を育て、じっくり考えることが難しくなる可能性が高いと考えています。またこの単純計算問題で養われる能力は将来あまり必要がありません。機械が行う作業です。脳の成長10歳までという話をよく目にします。この10歳までの貴重な時間を計算問題(単純思考回路作成)に充てないで欲しいと願います。
 
2025年01月02日 12:04

考えることが苦手な子

どんぐり倶楽部が大切にしている『ゆっくり・じっくり・丁寧に』という言葉があります。
ここには多方面で効果があると感じています。

今日は思いを伝えたい気持ちから、考えるということで少し回りくどい話をさせていただきます。
直ぐに「わからない」「できない」というお子さんは何故直ぐに言ってしまうのか考えています。直ぐにこのように行ってしまうお子さんは考えるスピードが自分の思考に追いつかないのではないか。自分の既定の時間に答えが出ない時、わからないと判断するのではないかと考えています。ゆっくり考えることが難しいのでしょう。

当たり前のことですが、ある目的地に行くときに、歩いていくのと自転車で行くのでは、歩いて行った方が町の色々な発見があります。食事にしても早食いとゆっくり食べるのでは味や食材・調味料・隠し味を感じるのはやはりゆっくりです。
今でも大人に対してテニスを教えていますが、始めからバンバン打つのでは何が上手くいっていて何ができていないかわかりません。テニスの指導の時は最近はゆっくり球を出し、ゆっくり考えながら打ってもらいます。そしてその後はテンポを速くして変わらずゆっくり考える練習と進めていきます。目的はそれぞれですが、私は上手くなることを重視したいので皆さんの理解を得てレッスンしています。
元プロゴルファーの宮里藍さんは現役時代1分間1スイングという練習を取り入れていました。これにより上手くいっていないところを発見できると話されていました。
言いたいことは、何事にも『ゆっくり』には様々な『発見』があるということです。

では考えるスピードが速いお子さんの原因について考えてみると、原因は日々の生活が慌ただしいからではないかと考えます。習い事が多い、宿題が多い、単調な学習ばかり、スピードを意識した学習をしている、テレビゲームばかりしている。1週間の中にゆっくり考える自分の時間が相当に少ないのではないでしょうか。習い事が多い、宿題が多いことを減らせなくても、ゆっくりの時間を増やして欲しいと願います。ボーっとする時間でさえも必要だと思います。

そういう意味でもどんぐり俱楽部の問題は1日に1問、多くても2問解くことになっています。普段教室では45分間くらいで1問から2問解いています。時間をかけるお子さんは1回の授業で1問終わらないこともあります。いろいろなものを感じて、楽しく学ぶことができていると思います。「1問しかやらないんですか」と疑問・不安を持たれる親御さんも多いかもしれません。でも、ご家庭でこの時間をかけて1問を解く学習ができますか。沢山計算問題を解くことはできても、1問だけに時間をかける学習をご家庭で行うのは実際難しいことだと思います。もちろんできるご家庭もあります。

教室を始めて10年以上になりますが、考えることが苦手なお子さんは増えているようにも感じています。ある大学教授やビジネスマンに聞いても研究のできない・考えられない若者が増えていると聞きます。どうか多くのご家庭に『ゆっくり』の時間を増やす努力をしていただきたく投稿しました。
考えることが好きな子を育てましょう!
2024年07月02日 15:53

生活を見直してみてください

私の子供のころは学校から帰宅すると、公園で缶蹴り・おにごっこ・たかおに・どろけい、プラスチックバットで野球。川に行って網で魚を捕まえる。その時に滑って川に落ちてびしょびしょに濡れて帰宅する。バラ線を潜って怪我したり、高いところからジャンプしたり、柿の木に登って柿を持ち帰ったり、そんな毎日でした。家の中では人生ゲーム・トランプで大貧民(大富豪)ゲームで遊んだり、車やガンプラなどプラモデルを作っていました。
 
昔は当たり前で考える必要はありませんでしたが、今と比べることにより、昔はこのような毎日から無意識に体力はもちろんのこと手先が器用になり、考える力や社会性なども身に付けてきたと言えます。こんなことを言っている時点で今の社会にはこの自然に身に付ける時間がないということです。
 
ですので、自然と身に付くことができない能力を習い事などで補う必要があります。
 
別にいらないんじゃないという意見もあるかもしれません。そんなことはありません。今の教育で求められているのは『生きる力』を身に付けることです。では、具体的に何をすれば良いのか。先ず自分の考えを持ち、更にその考えを工夫する時間を相当に増やすことです。
 
毎日のように習い事で、自分の時間がなく、ゆっくり考える時間もないようであれば、じっくり考える子どもを育ちせん。悪いことは全ての指導者ではありませんが、できないお子さんに教える指導をされている方が多くいることです。習い事でも自分の考えが育たないことになっています。
 
よく旅行・テーマパークに出かけられるご家庭も私は心配になります。出かけることによって楽しまさせてもらってばかりでは、楽しませてもらわなければ楽しめない子どもが育ちます。実際なっています。これはテレビゲームも同様で、ゲームに楽しまさせてもらっています。何もないところで自由に遊んでいいよと言われても楽しむ力も備わっていなければ遊ぶことはできません。考える習慣がないのですから。
 
そういわれても、どうすれば良いのかわからない方は先ず子供がボーっとするくらいの時間を作ってあげてください。そして取り組んでいることに口出し、指導・アドバイスをしないことから始めてみてください。長時間かかることかもしれませんが、これは親の覚悟次第です。一人でも多くの考えることが好きな子供を育てていきたいと取り組んでいます。
 
このブログから現在の生活を見直すきっかけにしていただければと投稿しました。
 
これからもできるだけ私が思っていることなどを発信していこうと考えています。
 
2024年05月09日 13:05

教えない指導

BISAの授業では算数文章問題を解くことがメインのカリキュラムですが、正解した時には3年生までは私が計算式を書いて、見ておくようにと伝えます。

解答にたどり着かない時は、その問題をわからなかった問題用のノートに貼り付けて半年後、それ以降にもう一度解きます。解説や解法の指導はしません。教えない指導です。

その時に解けなく、全く教えてもらわなくても必ず解ける時がやってきます。教えることでその問題を解けるようになりますが、子供たちの考える力を得られない相当のリスクがあります。

管理職の方や大学の教授と話す機会があると最近の若者のことを尋ねると、考えることが苦手な若者、研究ができない大学院生が増えている現状があるようです。最近では国立大学に通うお子さんの不祥事もありました。記憶の学力があれば良い大学へ進学、一流企業に就職ができる可能性は高くなるかもしれません。しかし考える力が育っていなければ幸せな人生を送ることは難しくなると考えます。

教えない指導は直ぐに学力を向上させないように思えるようですが、見えない学力は確実に育っています。子供たちには、答えが出た時に頭がよくなるのではなく、わからない問題があった時がチャンスなんだよ。わからない時に色々と考えている時が頭が良くなるんだよと話しています。

また以前わからない問題を再トライしてできるようになった時に子供たちは「こんな問題ができなかったんだ」なんて話すこともあります。私は「教えてもらわなくてもできるようになるでしょ。だから教えてもらわない方がいいんだよ。」とも話します。そう関わっていくことで、自然と教わることを拒む、考えることが楽しくなる子に育っていきます。

では私は何をしているのか。先ずその日の勉強意欲を見たり、最近のながれからその時に適した問題を用意します。そして常に答えを重視しないように管理し、わからない問題に直面した時には不快な気持ちにならないように声掛けしています。学習意欲を高めるのが私の役割です。

皆さんに気にかけてほしいことは、勉強に限らず教えるという行為はいらないがことが多く、習い事を選ぶときには教える指導者を選ばないことです。
放っておくわけではなく、見守る子育てにこだわって欲しいと願います。
 
2024年05月05日 20:01

答えを大切にしないこと!大事なルールです

常に子供たちに話していることの一つに、一番大事なことは『楽しむこと』と話しています。どんぐり倶楽部の精神『答えはおまけ』も合わせて話します。
ゲームが好きな子供たちは多くいます。ゲームでは限界を作らないけど、勉強になると直ぐに限界を作るお子さんが出てきます。これは正解することを目的とした勉強、決して好んでいない学習の時に現れます。だから先ず楽しいものになることが必須。簡単な問題・難しい問題というのはあとの話です。小学1年生はまだまだ問題解かなくても楽しく絵を描くことを大切にしています。入会の学年が上がれば上がるほど楽しむことが難しくなってきます。なので、算数に限らず子どもを育てるのは低学年から関わった方が育てやすいのが正直な気持ちです。
だからといって高学年からでは遅いと諦めることはありません。楽しむことが難しい高学年のお子さんには道筋を立てて考えることを身に付けさせていきます。また丁寧に言葉かけをします。高学年のお子さんは話せばわかる子がほとんどです。そしてその通りに進めていくと今まで難しかった問題が解けるようになったり、嫌いだったものが嫌いでなくなるようになります。
更にあるタイミングで『好き』に変わることもあります。これは全て『答えを大切にしない』ことが重要です。
2024年04月13日 16:58

先週の素敵な解答

ganbarudon
絵を楽しむことは誰でも簡単にできることではありません。
今日お見せする二人はかなりのんびり問題を解きます。それは絵を楽しむことも重視しているからです。
ゆっくりではありますが、学力もしっかり身についてきています。4月から4年生、例年の子供たちを見ていると今年は化ける年です。いつ化けるか楽しみですね。
ガンバルドンの問題は以前解けなかった問題。何も教えなくてもちゃんとできるようになっていますし。この子しか書けない楽しい絵を描きました。その時わからなくても、必ずみんなそのうち解けるようになります。ヒント・アドバイス・解法を教えてもらって、その時に解けるようにしているお子さんより、楽しむ力だけでなく自分の力だけで解く強い地頭が養われます。様々なことでノーヒントは大事なことです。

位取り遊びの問題では、直ぐにわからない子は「位取り遊びって何?」と聞いてきたりします。この子の考えた位取り遊びはボールを転がして点を取るそうです。絵も可愛くほのぼのします。

どんぐり問題のテーマの一つである、『自分の考えを持ち、その考えを工夫する』が身に付いている二人の解答の紹介でした。
ganbarudon
10nokurai1nokurai
2024年03月24日 21:40

大学で研究している先生と話す機会がありました

教室の方針として単純計算を沢山解くことは徹底的に否定をしています。
直ぐに答えが出るものを沢山解くこと、計算が速くなることを鍛えることは絶対的に避けてほしいと常々思っています。
これは直ぐに答えが出ない問題に対して、直ぐに「わからない」、「難しい」と発したり、時間がかかることに対して面倒くさく感じたり、好まなくなるからです。
教室を始める前から、このことを意識していますが、この10年でより考えることを好まないお子さんが増えていると感じています。
先日大学で医学を研究している先生と話す機会があり、「この10年で考えられない子どもは増えていませんか?」と尋ねてみました。すると同じように感じているようです。
考えることを好まないようになる原因が何なのか、お子さんによって違うのかもしれません。お子さん一人ひとりを見て、分析して対応していくことを意識し続けることが必要だと思います。また皆さんのお子さんの生活を把握して、どうあるべきか考えてほしい願います。
2024年03月17日 18:13

ダウン症3年生女の子の授業から

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現在指導しているダウン症3年生女の子は小学1年生から指導しています。これまで数人のダウン症のお子さんと関わってきましたが、ダウン症のお子さんは笑顔で可愛い印象があります。
このお子さんは当初は勉強半分、遊びやら体を動かす時間半分でしたが、現在は勉強のみで45分授業をしています。内容はハードに感じますが、毎週笑顔で来てくれています。
ダウン症のお子さんの特徴なのか、できないことにかなりストレスを感じるような気がします。このお子さんだけではなく、今まで関わってきたお子さん全般に同様な感じが見えます。
そして、できることを無意識に重視してしまうので、できたことが次から作業になり問題を解きがちになります。学校ではできるようになったように見えてしまうのかもしれませんが、出題方法を変えると分からないことが多くあります。そのため、いろいろな手段を混ぜながら関わることが需要となります。今は引き算をメインテーマにしていますが、引き算の練習の中に足し算を入れたり、教材を変えたり、教材を混ぜてリンクさせたりと45分しっかり学んでいます。もちろん楽しくなければ続かないので、難しい時は私に対して問題を出してもらったりしながら和気あいあい進めています。勉強で疲れたところで毎回お菓子も食べます。そこでまた勉強への気持ちをキープしています。先週からはボードゲームも導入しましたが、今はゲームはあまり好まないのかもしれません。今週も教具とペーパーを混ぜて問題を解いたり、いくつかのおはじきの色を覚えることで、隠した色が何色と何色なのかと理解することで隠した数に促したりして引き算の練習をする予定です。気を付けることは楽しくなければ続かないということです。頑張り屋さんに合うのが楽しみです。
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2023年11月05日 20:18

今日のマンツーマン授業

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水曜日は3年生ダウン症のお子さんと中学1年生ダウン症のお子さんのマンツーマン授業を毎週行っています。

まず3年生の授業のために簡単なボードゲームを購入して遊んでみました。簡単すぎたか直ぐに遊べました。来週も遊んでくれると良いのですが。
もともと教室にあるゲームは少し難しいところがあるのですが、今回購入した『雲の上のユニコーン』は全く難しさのないゲームです。

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中学1年生の子は毎週どうぶつサッカーをやりたがります。今まで何十回もプレイしましたが、先週手を間違え、私は1回負けてしましました。
それが良かったのか、今日はいつもと違って、自分の駒を動かす時、実際動かしたらどうなるかと考えながら工夫していました。

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二人とも前半はハードに算数をしています。3年生はパターン、記憶に入りがちなので、色々形を変えて引き算の練習をしていますs。
中学1年生は先週から『より』の練習をしています。九九などは記憶しています。しかし色々と記憶で覚えてきたようで、どんな時に何を使うか分からず、1から算数を積み重ね中です。
ダウン症のお子さん特有なのかこれまで指導してきたお子さんたちはみな一生懸命に学ぶ傾向にあります。私はハードに勉強させながらも負担をかけないようデリケートに関わっています。また来週が楽しみです。
2023年11月01日 21:26

昨日のSTEAM教育イベント

fhsen

昨日のメインテーマは『二酸化炭素(ドライアイス)』
ドライアイスは小さいころ洗面所に置いて、沢山煙を出して遊んでいたことを思い出します。
今回のイベントでは、ドライアイスを水で溶かす、お湯で溶かす。金属を置いて音が鳴るのから始まり、空気砲を作り、その後はシャボン玉ドームで盛り上がりました。
そして大きな容器でドライアイスを溶かし、そこにシャボン玉を吹いて、シャボン玉が浮く体験をしました。

二酸化炭素に関連して空気の実験もいくつか行いました。実験というよりはいろいろな体験をした感じで終了でした。

fhsenshabon

2023年10月18日 17:47

思考力養成
文章題専門算数教室
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