ヤル気を失くすご褒美『アンダーマイニング現象』
「子どもが頑張ったからごほうびをあげる」
これは多くの家庭や教育現場で自然に行われています。
もちろん、ごほうび自体が悪いわけではありません。
しかし実は、与え方によっては“もともとのやる気”を下げてしまうことがあります。
これを心理学で「アンダーマイニング現象」と呼びます。
アンダーマイニング現象とは?
もともと「楽しい!」「やりたい!」と思って行っていたことに対して、外から強い報酬を与え続けることで、かえってやる気が下がってしまう現象です。
例えば、
- 絵を描くのが好きだった子に毎回ごほうびを与える
- 勉強したらお小遣いを渡す
- 読書したらゲーム時間を増やす
などを続けていくと、
「楽しいからやる」
ではなく、
「ごほうびのためにやる」
に変わってしまうことがあります。
そして報酬がなくなると、以前よりやらなくなってしまうこともあります。
子どもの学びでも起こりやすい
特に学習では、
- 点数だけを評価する
- ごほうび中心になる
- “やらされ感”が強くなる
と、学ぶ楽しさより「結果のためにやる」状態になりやすくなります。
逆に、
- 「できるようになった!」
- 「自分で考えられた!」
- 「先生や親に認めてもらえた!」
という経験は、長く続くやる気につながります。
大切なのは「内側のやる気」
本当に長続きする力は、
- 面白い
- もっと知りたい
- 自分でやってみたい
という“内側からのやる気”です。
だからこそ教育では、
「どうすればやらせられるか」だけでなく、
「どうすれば学ぶことを楽しめるか」
を大切にしたい。
ごほうびは悪ではない
もちろん、ごほうびや評価が全て悪いわけではありません。
大切なのは、
「コントロール」ではなく、
「応援」になっているか。
結果だけでなく、
努力や工夫、挑戦した姿を認める声かけは、子どもの大きな自信につながります。
子どもたちが「やらされる勉強」ではなく、
「自分から学びたくなる経験」を積めるよう、日々の関わりを考えていきたいですね。
『ご褒美』『誉める言葉』には慎重に!